コラム

当院副院長(山賀俊介)が筆頭著者を務めた原著論文が国際学術誌「Toxicology Reports」に掲載されました

2026/10/07

当院副院長(山賀俊介)が筆頭著者を務めた原著論文が国際学術誌「Toxicology Reports」に掲載されました

当院副院長の山賀俊介が筆頭著者を務めた研究論文が、国際学術誌 Toxicology Reports に掲載されました。

2026年現在、副院長は当院での診療に加え、大阪大学大学院歯学研究科予防歯科学教室の招聘(しょうへい)研究員として研究活動にも取り組んでいます。

今回の研究テーマは、「加熱式たばこが歯ぐきのバリア機能に及ぼす影響」です。

加熱式たばこと歯ぐきの健康

歯ぐきの表面を覆っている「歯肉上皮」は、細菌やその成分などの侵入を防ぐ、いわばお口の中の「バリア」として重要な役割を担っています。

本研究では、加熱式たばこ製品から発生するエアロゾルの抽出物が、歯肉上皮のバリア機能にどのような影響を及ぼすのかを検討しました。

その結果、加熱式たばこ由来のエアロゾル抽出物への曝露によって、歯肉上皮のバリア機能に関わるタンパク質「CXADR」の発現が低下し、細菌由来成分などが上皮を通過しやすくなることが示されました。

これらの結果は、加熱式たばこの使用が歯肉上皮の防御機能に影響を及ぼす可能性を示すものです。

なお、本研究は細胞および三次元組織モデルを用いた基礎研究であり、加熱式たばこと実際の歯周病発症との因果関係を直接示したものではありません。今後、臨床研究を含めたさらなる検討が必要です。

当院では、日々の診療経験だけでなく、科学的根拠に基づいた歯科医療を大切にしています。

これからも臨床と研究の両面から歯科医療に向き合い、研究活動を通じて得られた知見についても、患者さまのお口の健康に役立つ情報として分かりやすくお伝えしてまいります。

論文情報

論文タイトル
Heated tobacco product-derived aerosol extract impairs gingival epithelial barrier function via CXADR downregulation

掲載誌
Toxicology Reports, Volume 17, 102346, 2026

DOI
10.1016/j.toxrep.2026.102346

公開日
2026年9月25日

※論文はScienceDirectにてご覧いただけます。